日本画専攻 自主企画
自然から学ぶ
学内には日本画の畑があり、鶏も飼育しています。
1回生の日本画基礎では、育てた畑の野菜や鶏を実際に前にして、命あるものを写生し、自然の中から様々なものを学びます。
引き継がれるカリキュラム
2回生で行う「地面」と「人体」の課題は何十年も続いている本学独自のカリキュラムです。
自然の造形を手がかりにしながら絵画の基礎を学びます。
先人から学ぶ
日本画の表現技法は、世界的にみても古くからの技法を残していると言えます。画材の研究や古画の研究を通して先人から学ぶことで、様々な時代を行き来することができることも、日本画専攻が持つ可能性の一つです。
制作のための個人スペース、静かな環境で「描く」を磨く
3回生からはゼミが3つに分かれます。
学生自身が選択したゼミで課題を自分で自由に設定し取り組みます。
教員とも距離が近く、学生同士で絵のことを話し合ったりしながら切磋琢磨する学生生活です。
カリキュラムのその後
「見ること」「描くこと」の習慣によって、深い考察力が養われます。その考える力は卒業後の様々な場面で生かされることになるでしょう。
卒業後の進路
・大学院へ進学
・作家として活動
・企業へ就職(ゲーム関係の会社/アニメ関係の会社/出版社 など)
・教職関係(中高の美術の先生/小学校の専科講師/画塾や美大受験研究所 など)
卒業生より
齊藤邦彦さん(2018年修士課程修了生)
私は現在、京芸在学中から続けている古画の修復の仕事と、高校の非常勤講師を掛け持ちして生活しています。それに加えて、大学院を修了した年からは、農業と言うには小規模ですが、田んぼと畑で米と野菜を育てることを始め、絵のモチーフにもしています。
在学中は主に、日本画の模写や古典的な技法について学びました。中でも、土佐派の絵具の混色の方法について勉強し、沢山の色見本を作った事は、今やっている修復の仕事や自身の作品制作にも活かすことが出来ており、貴重な学びの場を与えてもらった事に感謝しています。
学生インタビュー